みちのく散歩-オシラサマ・花巻- [散歩]
遠野で回ったバスで最後に行ったのは「伝承園」というところです。ここは、遠野の昔の生活を再現し、伝承行事や昔話、民芸品の制作などが体験できます。佐々木喜善さんの記念館もあります。
これは、オシラ堂です。オシラサマを千体展示してあります。半分は馬の顔、半分は娘の顔です。毎年1回新しい着物を着せていくということですが、ここのオシラサマには願い事が書かれてありました。
昔、娘が飼い馬に恋をしたため、怒った父親が馬を裏の木に吊して皮を剥いだところ、皮がするっとむけて娘を包み天に昇っていってしまった。悲しんだ両親の夢枕に娘が現れ、臼の中にいる馬の顔をした虫に裏の木の葉(桑)を採って来て与え、繭になったら糸を取るようにと教えた。それが、養蚕の始まりで、オシラサマは養蚕の神様でもあり、お知らせ・予言の神様でもあるということです。
蚕を飼っていました。
さて、その日のうちにJRで、花巻まで戻りました。花巻駅には、鹿踊りの人形が・・・
駅のベンチには、宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」のベンチが・・・
花巻は賢治ゆかりの土地なのですね。
水田が多いのはここも同様で、しかも案山子があちこちに見られました。
JRの車内から撮ったので、かなりぶれてしまいました。
その日泊まったのは、花巻の市街地から少し離れたところにある花巻温泉でした。
ここの近くに、宮沢賢治が教員時代に生徒と遠足で訪れたと言われる釜淵の滝があります。お釜を伏せたような形、深く大きな滝壺の形などから名付けられたと言われているようです。
この小川を遡って行くと・・・
夕暮れに窓辺にたたずむあんず・・・ご飯まだかな?